そんな中、避難所で小学校3年生くらいの男の子が木から落ちたという連絡が入りました。急いで行ってみると、男のはしゃがんで右腕を抑えて泣いています。
見ると、右肘が内出血し、ひどく腫れています。
これは骨折に違いない!
応急処置をしすぐに石巻赤十字病院に救急搬送しました。
心配しながら帰りを待っていると、夕方男の子はお母さんと避難所に戻ってきました。
案の定、骨折だったそうでギプスをされていました。
男の子は、かなりお母さんに叱られたのか、しょんぼりしていました。
今はコロナウイルスで外出制限がかかり、子供たちは遊び場をなくしていますが、
東日本大震災の被災地でも、同じ状況でした。
学校は始まらず、本もゲームもおもちゃもない避難所に閉じ込められる生活。
つまらない毎日の中で、木登りは、やっと見つけた楽しい遊びだったのでしょう。
私は、その男の子のことが気の毒に思いましたがここでは皆同じような状況でしたので
心の中で「がんばれ! しっかり!しっかり!」と何度も繰り返し思ったものです。
みんな 「がんばれ! しっかり!しっかり!」
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